バラの発展と普及

バラの原種は北半球の各地に分布しています。


  • ヨーロッパ

  • 中近東

  • 中国

  • 日本

  • 北米

  • なお、南半球には原種および自生するバラはありません。


    バラが芸術品のモチーフとして頻繁に登場するようになったのは、イタリアのルネッサンス期(14世紀)以降のことです。この頃からヨーロッパではバラの栽培が盛んになってきました。

    バラは長い時間と多くの人の手を経て改良が加えられてきました。なかでもバラの発展に偉大な貢献を果たし『バラの母』と呼ばれているのが、フランスのナポレオン・ボナパルトの皇后、ジョゼフィーヌです。

    ジョゼフィーヌはバラを大変愛好していました。夫のナポレオンが戦争をしている間にも、バラに関する情報交換をしたり、原種を集めたりしていました。その相手は戦争相手の敵国だったこともあったそうです。

    そして情報収集などの範囲はヨーロッパにとどまらず、日本や中国など世界中におよびました。

    彼女はマルメゾン宮殿に広大なバラ園を作り、世界中からバラを取り寄せては植栽させていました。またその一方で、250種類にも達していたコレクションを「バラ図譜」としてルドゥーテに描かせました。

    同じ頃、このバラ園で働いていたアンドレ・デュポンが人工受粉による育種の技術を確立しました。これによって花の形や色、香り、四季咲き性など、バラの遺伝的な性質に革命的な変化が生じました。

    このため、この時期よりも前のバラを「オールドローズ」、 それ以降のバラを「モダンローズ」と呼ぶようになりました。

    ブルームーン


    後にナポレオンが失脚し、ジョゼフィーヌが亡くなった後も、彼女の造営したバラ園では原種の蒐集と品種改良が続けられていきました。

    その結果、19世紀も半ばを過ぎる頃にはバラの品種は3,000種類を超え、これらが現在のバラの基礎となったのです。



    バラのミニ知識カテゴリー