バラの多様な用途

バラは、鑑賞用としてはもちろん、オイルや香水、薬などにも用いられてきました。

古代から香水や死者への塗油として広く用いられていましたが、これらを使えるのは支配層に限られていて、香水の消費量が多いフランスでも、一般の人たちがローズオイルを使えたのは、結婚式の時ぐらいだったといわれています。


ダマスクローズの花弁から精油を抽出した「ローズオイル」は、香水の原料やアロマセラピーに用いられています。花弁を蒸留して作られる「ローズウォーター」は、中東やインドなどでデザートの香りづけに用いられています。

ローズオイルの主な生産国はブルガリアで、主な輸出先はフランスです。

マルコポーロ


バラは、薬用としてもさまざまな使い方をされていました。

バラの花びらを原料として作られた薬は、胃の消化薬として広く用いられました。ローズオイルの原料にもなるダマスクローズのシロップは下剤として、花びらを酢漬けにした「バラ酢」は、鎮静・頭痛薬として用いられました。

また、バラの実の果肉を砂糖と調合したものも慢性病に効く薬として売られていました。ノイバラの果実も、利尿作用があるとして薬用に利用されていました。

現在では薬用としての需要は少なくなっていますが、食用としてさまざまな使われ方をしています。

バラの実はお茶や砂糖漬にしたものがビタミンCの供給源になっています。

乾燥させた花弁はインドのガラムマサラに調合されたり、ペルシア料理の薬味として用いられています。

農薬のかかっていない花弁はエディブル・フラワーとして生食用に使われています。



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